高山病は個人差が大きい
だからその個人差を調べてから最適な方法をアドバイス
STEP①高山病の個人リスクを調べ、高所での知識と経験を身につける
肺活量測定
1.問診・・・登山/運動歴、過去の高所経験、健康状態の問診を行います。また、今回行かれる旅行行程から「行程による高山病リスク」を検討します。
2.測定・・・身長、体重、体脂肪率、血圧、肺活量、バランス能力測定の他に、40歳以上の方には動脈硬化の測定を行います。また、2010年6月より肺機能がより詳細にわかるスパイロメータを導入します。喫煙歴が10年以上の方や60歳以上の方は、4000m以上の高所環境では呼吸機能に大きな問題があると高山病のリスクが高まるため肺機能測定を行います。(富士山テストの場合には、肺活量、バランス能力測定は行いません)
3.4000m高所テスト・・・4000m相当に設定した低酸素室に入り、安静20分、運動20分、仮眠30分(海外高所テストの場合。富士山テストの場合は仮眠は行いません)を行い、連続記録が可能なパルスオキシメータを使って血中酸素濃度と心拍数の測定を行います。安静と運動の測定中は、スタッフが高山病に関する基礎知識から呼吸法や歩き方等の予防法のレクチャーを行い、実践して頂きます。これらの測定結果はその場ですぐに判明いたします。から「個人の持つ高山病リスク」を検討します。
測定結果はすぐに解ります
4.問診内容と測定結果を元に高山病リスクを総合的に判断し、個別のリスクに対応したオリジナルプログラムをご提案いたします。
STEP②結果に基づいたパーソナルトレーニング
運動トレーニング
高所テストにより、問題点が明確になったらなるべく出発に近い日程で低酸素トレーニングを行います。
1.呼吸法の習得
高所で重要と言われる呼吸法ですが、日常生活の範囲では、上手にできているかどうか評価する事は困難です。低酸素室では、基本的に酸欠になり、上手に呼吸法が出来ていないと、酸欠から改善されません。実際の高所でもいざとなって、上手な呼吸法が出来なければパニックを起こしてしまいます。また、自分が良いと思い込んでいる呼吸法が、高所にも通用する呼吸法とは限りません。
たとえば「深呼吸」。安静状態では深呼吸でもいいですが、きつい登りを歩いている時には深呼吸では役不足です。また、ヨガなどの呼吸法は、リラックスを目的としているので、必ずしも高所で有効とは限りません。じゃあどんな呼吸が良いのか?万人に絶対これが良いという呼吸法はありません。
例えば肺活量が2000mlの女性もいれば、6000mlの男性もいます。また運動能力もそれぞれ人により異なります。なのに同じ呼吸法で良いはずがありません。個々に合った呼吸の取り込むタイミングや深さがあるのです。
低酸素室に入りトレーニングすると自分なりの最適な呼吸法を見つけることが出来ます。歩きながらのトレーニング中にもパルスオキシメータで常に動脈血酸素飽和度をモニターしながらトレーニングをするので、いろいろな呼吸法を試しながら自分に最適な呼吸法を探る事ができ、高所に安心して出かける事が出来ます。
2.呼吸を意識しない状態を慣らしながら自分の限界を探る
運動トレーニング
呼吸法が十分に習得できたら、今度は呼吸を意識しない状態を慣らしていきます。動脈血酸素飽和度を下げることで、人間の持っている環境適応能力を引き出し、呼吸を意識していなくても活動出来るように慣らしていきます。当然、酸素飽和度が下がって、意識が朦朧とする状態を放置しすぎると倒れてしまう危険性もあります。しかし、ミウラの低酸素室は、万が一でも扉一つですぐにエスケープができるので、どのような感覚が自分の限界なのか、ギリギリのところをバックアップがある状態で体験できます。もし高所の現場で同じような冒険をしてそのまま倒れてしまっては、危険なことですが、低酸素室であればすぐに回避できます。
たとえば、7000〜8000m級などレベルの高い山に行く予定の方であれば、10〜15kgの荷物も背負いながら、腕の運動も加えて、通常の登山では早すぎる時速5〜6kmのスピードを6000mで歩き、その時の感覚や呼吸法を経験する事が出来ます。このような経験がなければ、実際の登山でどこまで進めば危ないのかという判断が正確にできずに、対応や対策が遅れ、生命が危険に曝されることもあるでしょう。
低酸素運動トレーニング
睡眠トレーニング
運動トレーニングは、1回90分で、はじめの20分は安静にし、残りの70分はトレッドミルで歩きます。チベット旅行などのように、ほとんど車で移動する場合でも、なるべく歩いていただきながら、ご自身に合った呼吸法の習得を目指します。
低酸素睡眠トレーニング
生体モニター
睡眠トレーニングは、夜9時から翌朝7時まで低酸素室内で睡眠をとります。低酸素室内でも高山病になるリスクはあるために、ミウラでは、病院の集中治療室で用いられる生体モニターシステムを導入し、睡眠中に異常がないかをスタッフが管理します。
トレーニングを行う時期
このようなトレーニングは、高所に出かける直前の方が効果的です。ただし、高所テストは出発1ヶ月以上前には受ける事をお薦めします。高所テストで,個人固有のリスクが判明した際に、弊社では、登山医学に詳しい医師を紹介しております。その際に、出発日が近いと、十分な対策が出来ない可能性もあります。
出発
高所での高山病に対する十分な「知識」と「経験」を身につける事で,同じ旅行もより安心で安全なものとなるでしょう。

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